水晶学園では昼食時間に有志によるラジオが放送されている。
この有志の中には愛も含まれており、今日は彼女の担当の日である水曜日。
場所は水晶学園の放送室。DJ御雲愛のラジオ放送が今日も始まる。
凛「本日パーソナリティを務めさせていただきます御雲凛世です。今日も水学ラジオを始めたいと思います。」
エ「アシスタントの鷲宮エレナです・・・」
凛「30分ですけどよろしくお願いします。それではまず最初のコーナー。」
エ「いえーい・・・」
凛「鷲宮さん無理しなくていいんですよ?」
エ「いや、言葉が反射的に・・・」
凛「まあいいです。まず最初は生徒からの質問コーナーです。このコーナーでは水晶学園の生徒さんたちが送った
お便りの中から水晶学園の教師や生徒など疑問に思ったことを私と鷲宮さんで解決しています。それでは鷲宮さん、1枚目お願いします。」
エ「これ・・・ラジオネーム生泉さんのファンさんからの質問。」
凛「愛麗のファンなんですか・・・まあいいです。質問内容は・・・凛世さんみたいに髪の毛を艶々に保つ秘訣を教えてください。とのことです。」
エ「それ私も知りたい・・・」
凛「髪を艶々にしたいんですか・・・それなら椿油を髪に塗りたくってパックしてください。
私はいつもそうやって髪を綺愛麗に保ってますよ。」
エ「椿油って高くない・・・?」
凛「そうですよね。そう言う人は食用のオリーブオイルなどもお勧めですよ。
あ、ですけど間違ってもごま油でやってはダメですよ。臭いがついてとれなくなりますから。」
エ「確かにごま油は臭いがきつそう・・・」
凛「生泉さんのファンさん、ぜひ実践してみてくださいね。それでは次の質問に行きましょう。」
エ「次はこれ・・・ラジオネーム石原神社の巫女さんから・・・」
凛「(神宿さんですねこれ・・・)」
エ「ええと、お風呂に入りすぎる癖を何とかする方法はありませんか?だそうです・・・」
凛「お風呂に入りすぎてしまうんですか。ですけど私も長風呂することってありますけど。」
エ「そうなの?」
凛「ええ・・・髪の毛パックした時とかは40分ぐらい入ってますよ。髪に定着させるのに時間かかりますから。」
エ「私そう言うのよくわからない・・・髪そんなに長くないから・・・」
凛「鷲宮さんの髪型も可愛いと思いますよ。」
エ「ありがとう凛世ちゃん・・・」
凛「話がそれましたね・・・風呂に入りすぎてしまう癖を何とかしたいとのことでしたが、出る時間を決めてタイマーをかけておくのはどうでしょう。」
エ「それが一番いい方法かも・・・」
凛「神宿さ・・・いえ、石原神社の巫女さん参考になりましたでしょうか。それでは次で最後の質問です。」
エ「最後はこれ・・・ラジオネーム鴨の肉さんからの質問・・・」
凛「ええと、私は女なのですが女にしか好意を持てませんこれって変じゃないですか・・・こういう質問って多いですね。
私は変じゃないと思います。だって私の恋人も女の子ですから。」
エ「私も同じ意見・・・」
凛「そもそもこれはこうあるべきだという決めつけのような意見が私は嫌いです。
女性だから女性らしく男と結婚して子を作って家庭を守ってろみたいな・・・そんな意見もううんざりなんですよ!!!」
エ「凛世ちゃん抑えて・・・」
凛「すいません・・・だからこそ私は思うのです。決めつけなどに惑わされず自分の意見をしっかり持ってほしいと。
それに、もし住んでいるところが騎ノ風市の外なのならぜひ騎ノ風市に引っ越してきてみてください!
この町は差別に非常に厳しいので、同性愛に引け目を感じている人や自分の意見を持てていないなんて人はほとんどいませんから。」
エ「だけど、自我ばかり通していると奥ゆかしさや我慢強さが失われて日本の美徳がとか叫ぶ人もいる・・・」
凛「なんですかね奥ゆかしさと我慢強さって。それで精神おかしくするよりかは全然いいと思うんですけど私。
私もかつてこう言った言葉に惑わされて苦しんでた時期があります。ですが、こういうことを言うのは昔の人たちです。
そう言った先入観に騙されてはいけません。奥ゆかしさが失われるのなら、新しい良い部分を作ればいいんですから。」
エ「私もその意見には同意。だけど、おじい様みたいにそう言った考えを持っていない昔の人もいることを忘れないで。」
凛「もちろんですよ。最後自論みたいになってしまいましたが鴨の肉さんも同性愛に引け目を感じずに恋愛を楽しんでくださいね。
それではこのコーナーはこれで終了します。お便りをくださった水晶学園の皆さんありがとうございました!」
エ「次は裏水晶学園トークのコーナー・・・」
凛「それではゲストをお呼びしますね。私たちのクラスメイトの色部柚歌さんです。」
柚「よろしく・・・それでボクは何すればいいの?」
凛「ここでしか言えないことをぶっちゃけてください。」
柚「ここでしか言えないこと・・・ええと、この前愛麗ちゃんにお菓子をもらったんだけどあれ美味しかったなぁ・・・」
凛「ちょっとちがうんですけど・・・」
エ「なら私が話振る・・・柚歌ちゃんのゴーグルってどういうときに使っているの?思い出の詰まってたりする?」
柚「コレ・・・?うーんこれ昔絵を描いているときに絵の具が顔に飛ぶのが嫌でボクの姉の暁子に相談したら
グローブと一緒にくれたんだ・・・」
凛「お姉さんからのプレゼントだったんですね。その格好もゴーグルに合わせてスポーティにしたんですか?」
柚「格好!?そんなことまで聞くの・・・ボクが動きやすいって思ったものを着てるだけだしなぁ。
肌の露出が多いと風の抵抗を受けづらいんだよ。」
凛「それは知りませんでした・・・」
エ「露出多いと風邪ひきそう・・・」
柚「ボクは常日頃から薄着だけど、風邪ひいたことはないかなぁ。」
凛「それ以前に1組のみなさんってほとんどの人が薄着ですよね・・・
風邪ひきそうって言ってる鷲宮さんもノースリーブですね。」
エ「私の場合義手に服通しにくいだけ・・・比較的自由に腕が動かせるとはいえ長袖の服は着づらい・・・さすがに冬は上着着てるけど。」
凛「やはり自分の腕を失っていると色々と大変なんですね・・・」
エ「だけどもう10年近く経ってるから気にならなくなってきてる。」
柚「四肢の大切さが改めてよく分かるよね。」
凛「そう言う感じなんですね・・・私は当事者でないからよく分かりませんが。」
柚「なんだか話がずれちゃったね・・・」
凛「トークコーナーではよくあることですから。それなら話を戻しましょうか。
色部さんはお姉さんからのプレゼントであるそのゴーグルをどういった時に使ってるんですか?」
柚「主な用途は絵を描いているときに絵の具がはねないようにするのと、射的とかをする時かなぁ。
あとは一部の運動をするときぐらいだね。中々使う機会ないから実質はアクセサリーだよ。」
凛「そうなんですね。私のヘッドフォンも似たようなものですから仲間ですね!」
柚「そ・・・そうだね。」
エ「話しを割って割るけどもうそろそろコーナー終了の時間・・・」
凛「そうでしたね・・・それでは、裏水晶学園トークは今日はここまでです。色部さんありがとうございました。」
柚「ボクも楽しかったよありがとう。」
凛「それでは最後のコーナー今日の血液型占いです!」
エ「占い協力は1組の友人の神宿咲彩ちゃんに協力してもらってます・・・」
凛「それでは時間もないので手早く行きます。
A型の運勢は「勉強に身が入る日。学んだことをしっかりとノートに書くことによって記憶力が良くなるかも」だそうです。
B型の運勢は「新しく興味あることが見つかる日。興味のある本や新書をたくさん読むといいかも」だそうです。
O型の運勢は「少し食べ過ぎてしまう日。特に甘いデザートやお菓子の食べ過ぎには気を付けよう」だそうです。
AB型の運勢は「感性が冴えわたる日。音楽や芸術に触れると新しい道が開けるかも」だそうです。
以上、今日の血液型占いでした。では、また来週の水曜日によろしくお願いします。」
エ「それではまた来週お会いしましょう・・・良い一日を・・・」
こうして今日の愛とエレナの水学ラジオは終了した。来週も楽しく昼食の時間を彩ってくれることだろう・・・