アイテム交換

和「おはよ、今日も一日張り切って・・・あら、あんたたち・・・」
麗「どうかした?」
和「あんたたち何か雰囲気違わない?」
凛「そうですか?私たちはいつも通りにしているんですけどねえ。」
和「うーん見たところいつものあんたたちではあるんだけど、どっか違うのよね・・・」
麗「どこに違和感があるっていうのよ。」
和「違和感がある場所はあんたたちの頭の辺りなんだけど・・・あっ!
今気づいたわ。生泉が夜光の帽子かぶってて夜光が生泉のカチューシャしてるじゃない!」
凛「正解です。磨伊さんなら簡単に気付くと思ったんですけどね。」
和「それにしても生泉ってそういうつば広系の帽子全然にあってないわね。」
麗「うるさいな・・・大和奈摘で女性らしい凛世の帽子なんだからあたしに似合うわけないじゃない。」
和「逆に夜光はカチューシャ似合ってるわね。帽子とはまた違う清楚さがあって可愛らしいわ。」
凛「ふふっ、ありがとうございます。帽子ばかりではなくカチューシャもいいのかもしれませんね。」
和「(あんたがぱっつんロングだから似合ってるだけだと思うけど・・・)それにしても、アイテム交換そんなに流行ってんの?」
麗「まあ交換って言っても一時的にアクセサリーを貸し借りするだけだけどね。」
凛「アクセサリーや特徴・・・いわゆる私たちを象徴する記号を変えることで雰囲気が変わったりして面白いんですよね。」
愛麗と凛世はお互いのアクセサリーを戻しあいながらそう言う。
麗「やっぱりあたしは帽子よりカチューシャの方がいいな。」
凛「そうですね。私も自分で選んだ帽子の方ががしっくりきます。」
和「あたしは別に興味ないわね。」
麗「和琴は目立つアクセサリー着けてるわけじゃないもんね。なら、髪型交換とかの方がいいんじゃない?」
和「髪型?誰と交換すんのよ?」
凛「ええと、鷲宮さんはどうですか?」
和「あのね・・・それってあたしに髪切れって言ってるようなもんよね?
鷲宮はおかっぱだからあたしが切らないと意味ないし、あっちはあっちで三つ編みにできるほどの長さがないじゃない。」
エ「凛世ちゃん中々面白いこと言うね・・・」
麗「あ、エレナちゃんじゃんおはよー。」
和「ちょ、急に出てこないでよ驚くじゃない。」
エ「髪型を交換できないなら、これを被ればいいと思う・・・」
エレナはいつも被っているネコミミ帽子を指さしてそういった。
エ「それで和琴ちゃんは私にヘアピンを貸せばいい。これで交換成立。」
麗「そっか、和琴もヘアピン着けてたのよね。」
和「ってかあたしは別にアイテム交換やりたいわけじゃないんだけど。」
エ「私はやってみたい・・・」
凛「磨伊さん。鷲宮さんの気持ちを踏みにじってはいけないと思います。」
麗「そーよ。エレナちゃんがやりたいって言ってるんだからちょっとぐらい付き合ってあげなさいよ。」
和「しょうがないわね。はい。」
エ「面白いことが起きそう・・・」
和琴はエレナから借りたネコミミ帽子を被ってみる。
和「さっそくかぶってみたわ。生泉、夜光、どう?」
麗「和琴は背が高いからあんまり似合ってないかも。」
凛「眞武さんが小柄だったらもっとよかったと思います。お下げとネコミミ帽子の相性自体はかなりいいと聞きますから。」
和「あんたたち本当にずけずけと失礼なこと言うわよね・・・」
エ「私は・・・どうかな?」
麗「エレナちゃんはシンプルにかわいくなってるよね。」
凛「重い色の帽子の代わりにヘアピンをしたことですっきりした感じになってますね。」
和「なんで鷲宮の評価は甘いのよ・・・」
麗「え?甘くした覚えなんかないわよ。和琴だってさっきあたしと凛世がアイテム交換してた時、
あたしは酷評して凛世はべた褒めしてたじゃん。」
凛「そうです。私たちは正当に評価をしているだけなのですよ。」
和「それもそうか・・・」
麗「和琴も似合うアイテムをすればいい感じに雰囲気変わると思うよ。」
和「どんなのがあってると思う?」
麗「そうね・・・アンの眼鏡とかラニーのバレッタとかいいんじゃない?」
凛「愛麗は目の付け所が違いますね。」
和「夜光の意見も聞いてみたいんだけどいい?」
凛「磨伊さんに似合う物ですかそうですね・・・私の物とかどうですか?」
和「夜光の物?」
凛「はい。たとえばこれとか・・・」
凛世は自分のバッグから1枚のスカーフを取り出すと綺愛麗に折り、和琴の首元に結ぶ。
凛「どうでしょうか?」
和「へえ・・・なかなかいいじゃない気に入ったわ。」
凛「気に入ってくれたのならそれ差し上げます。30種類ぐらい持っているので・・・」
和「どんだけコレクションしてんのよ・・・」
麗「別に不思議なことじゃないと思うよ。あたしだってカチューシャ50種類ぐらいあるし。」
エ「私も手袋の代え30組ぐらいある・・・」
和「あんたたちって変な部分でコレクター気質あるわよね・・・」
麗「それ言ったら水萌だって髪紐集めてるって言ってたし、苺瑠だってフードつきの服大量に持ってるって言ってたしね。
1組全員が何かしらのコレクター気質なんじゃないのかって思うわよ。」
和「だけど、そんな変なあんたたちがあたしは大好きよ・・・(小声)」
凛「磨伊さん今何か言いましたか?」
和「何にも言ってないわよ。バーカ。」