某所にある空港に一機のジェット機が着陸した。そのジェット機から一人の女性が降りてきた。水晶学園の教育実習を終え合格した後、世界を飛び回り様々なことを学んで帰ってきた串町先生だ。
串「半年間の旅、充実してたな・・・みんな元気にしているかな?」
串町先生は空港で手荷物を受け取ると、空港の最寄り駅から電車に乗り換えて目的地へ向かう。彼女の持っている切符の行先には騎ノ風駅と書かれていた。
次の日。水晶学園の愛麗たちのクラスでは新しい教師が赴任してくるという話題で盛り上がっていた。
「あんたたち聞いた?なんでもこのクラスの副担任として新しい先生が来るんだって。」
「元々の副担任である赤羽先生はどうなるのよ?」
「赤羽先生は2・4・6組の副担になってその先生が1・3・5組の副担になるらしいわよ。」
「そうなんですか・・・ということは私たちもかかわることになるのですねその新しい副担任の先生と。」
「とはいえ、この学校はカリキュラムが特殊ですから、副担任としてよりもその先生の選択授業で関わることの方が多くなりそうな気がしますわ。」
「聞いた話じゃ女性の若い先生なんだって。」
「案外串ちゃん先生だったりして。」
「海外に旅に出たんやし、そんなにすぐ帰ってこうへんやないかな・・・」
そんな感じで新しい教師の話題で盛り上がっているところに鮫川先生が教室に入ってきた。
「お前らー席に就けー。朝の連絡の時間だ。」
鮫川先生は教壇に立つといつも通りに朝の連絡をし始める。
「今日の選択授業のうち・・・と・・・は休講で振替はまた後日に伝えることとする。それと今日から赴任した新しい先生を紹介する。入ってきてください。」
鮫川先生の言葉で一人の若い女性教師が教室に入ってきた。串町先生その人だった。
「皆さんおはようございます。本日からこのクラスの副担任として赴任することになりました串町美風です。」
「串町先生本当に帰ってきたんだ・・・」
「串ちゃん先生お帰りだしー!」
「せかいをまわってきたからなのか・・・一皮むけたように見える。」
「いやー・・・急に帰ってきて驚いたよね。前もって言えなくてごめん。」
「それはいいけどさ・・・選択授業なに教えんだ?世界を回ってきたんだから相当なものだよな?」
「ちょ、みなちゃんそんな言い方失礼だよ・・・」
「私の選択授業?世界を旅する過程で決めてきたわ。その名も・・・世界文化史よ!」
「世界文化史・・・主な内容はどのようなものですか?」
「私は世界を渡り歩いていろいろな国の文化に触れたわ。それを生かして世界の文化についてみんなに教えることを私の選択授業にすることにしたの。毎週金曜日の2限目に入れたから興味ある人は取ってね。」
「その時間は空いてるな・・・我はとってみるのだ。」
「ありがとう立屋敷さん。」
「楽しい時間に水を差すようで悪いが・・・串町先生が返ってきて嬉しいのはわかる。だが、1限目の授業があるやつは速やかに移動しないと授業始まるぞ?」
「ほんとだやば!遅れるじゃん!」
「みなちゃん今日1限私と一緒だっけ!?」
「たぶん違うぞ。アタシ外国語の授業だし、咲彩は外国語系取ってねえだろ?」
「生泉、今日の授業で鉄定規必要なんだけど貸してくれない?」
「ったくしょうがないわね・・・昼休みに返しなさいよ?」
「あはは・・・みんな気を付けて授業に行ってね。」
串町先生の帰還。それは愛麗たちが時間を忘れるほどうれしいことだったようだ。
後日。串町先生は学年主任である蒲郡先生から呼び出しを受けていた
「私に依頼ですか?」
「はい、実は1組の子たちの生徒調査をお願いしたいのです。」
「生徒調査ってどのようなことをするのですか?」
「生徒を個室に呼び出して、進路などの聞き取りを行う面談をしてもらうんです。鮫川先生が明日から研究出張に行ってしまうの代わりにできる人を探していまして・・・串町先生は新任ですし負担が大きければ別の方にお願いしますが・・・」
「(この依頼を引き受ければ、教師として皆にもっと信頼されるかも・・・)いえ、問題ありません!新任の私でもよければぜひ引き受けさせてください!」
「ありがとうございます。串町先生に担当していただきたいのは生泉さんと立屋敷さんの2人です。明日はよろしくお願いします!」
「任せてください!」
こうして、串町先生の水晶学園講師として授業以外での最初の大きな仕事が始まったのだった。
次の日。串町先生は生徒相談室で任されることになった生徒たちを待っていた。最初にやってきたのは苺瑠だった。
「ここでいいのかな・・・先生、呼び出しがあったから来たのだ。」
「高屋舗さんよく来てくれたね。事前に聞いてると思うんだけど、生徒調査としていくつか聞きたいんだけどいいかな?」
「こういうことは担任がやるのではないのか?」
「実は鮫川先生が研究のための出張でいないのよ・・・だから副担任の私が立屋敷さんの話を聞いて鮫川先生に伝えるわ。」
「そうなのか・・・うむ、それだったらよろしく頼むのだ。」
「(立屋敷さんって喋り方が古風だから少し偉そうに聞こえちゃうけど悪気はないんだよね・・・)」
「どうしたのだ?」
「ううん大丈夫だよ。それじゃあ質問に答えてくれるかな。立屋敷さんって夢とか目標ってある?」
「そうだな・・・我の目標は落語家、ネット配信者、文化研究者で迷っているのだ・・・」
「へえ!文化研究者があるってことは文化に興味持っているってことだよね。だからこの前私の授業を取ってくれるって言ったのかな。」
「そうなのだ。我は歴史に興味があってな、その延長で文化についてもいろいろと調べたりしているのだ。」
「歴史好きなんだ・・・嬉しいな。次に、ネット配信者って最近話題だけど高屋舗さんはどんなことをやってるの?」
「そこか、実はネットアイドルみたいなことやってるのだ。前にレナ君と環輝君にバーチャルでネットアイドルしたいって言ったらシステムを構築してくれたのだ。今は主にそれで架空のキャラいち☆ひめとして配信をやっているよ。結構高かったけどな・・・」
「ということはVtuberみたいな感じなのかな。」
「そうなのだ。時折暴言のようなコメントもあるけれど支持してくれる人たちからは楽しいとか、素敵とかよい言葉をたくさんもらっている。だから元々の目標である落語家とか文化研究者と迷ってしまって・・・情けないものなのだ。」
「だけど、立屋敷さんはすごいなって思うよ。」
「何がだ?」
「まだ高校1年生なのに3つも目標を持ってるから。私が高校生だったころはそんな気持ち持ってなかったし。」
「それはたぶん我がどんなことを言っても馬鹿にしないこの学園の環境と同じように目標を持って生活する仲間がいるからだな。」
「立屋敷さんがそう思っているってところはやっぱりいい所なんだね水晶学園は。あとは・・・学校や家庭で困っていることない?」
「ちょっと問題のある奴がいるんだけど・・・皆優しいから問題ないよ。」
「問題のある奴って誰?」
「我は五つ子の末っ子なんだが・・・」
「立屋敷さん五つ子なんだ!他のお姉さんたちも可愛いんだろうなぁ・・・」
「話を遮らないでほしいのだ。そのうちの長女の性格が悪くて、我に色々な嫌がらせをしてくるのだ。理由も
「どんな理由が・・・」
「多胎児っていうのは昔は早く取り出されたほうが妹と言う決め方をしていたじゃないか。我の一族はその認識がまだ昔基準だったせいで、一番最後に取り出された我が長女として扱われ名前も苺瑠になったのだ。届出を出した後に親たちが間違いに気付いて出生順は元に戻ったのだが、名前を戻すわけにもいかずそのままに・・・その結果長女の名前をもらった我は五女の名前である長女に嫌がらせばかりされている、そんな感じなのだ。」
「多胎児だからってみんなが仲良いわけじゃないんだ・・・わかった。鮫川先生に伝えておくね。」
「それよりも、我から聞きたいことがあるのだがいいか?」
「何かな?」
「先生は何故我の言った目標を否定しなかったのだ?今まで我が誰かに目標を話した時にそれは止めなさいと言われたこともあったのだ。」
「確かに立屋敷さんの言った目標はどれも安定しないよね。私はそれでも大好きな事をやり続ける立屋敷さんを応援したいって思うからかな。頑なに否定してその子の芽をつぶしたくないし、出る杭は打たれるなんてほんとおかしいことだと思ってるから。」
「うむそうなのだな。先生はきっと良い教師になれると思うよ。」
「それじゃ、立屋敷さんの面談はこれぐらいにしておくね。希望は鮫川先生にしっかり伝えるから。」
「先生ありがとう。話を聞いてくれて助かったのだ。」
「うん、私はいつでも立屋敷さんの味方だからね。」
「うむ。それでは失礼するのだ。」
苺瑠が椅子から立ち上がり、相談室を出ようとした時、椅子に苺瑠の忘れ物と思われるスマホが落ちていた。串町先生はそれを渡そうとするが・・・
「あ、立屋敷さん忘れ物・・・あっ!」
足を滑らせて苺瑠にのしかかる形で転んでしまった。
「急にどうした・・・わわっ、先生何しているのだぁ!!!」
串町先生は顔面を苺瑠のスパッツのお尻部分に食い込ませていた。
「ごめん立屋敷さんこれは悪気があったわけじゃなくて・・・これ忘れてたから渡そうと思ったらころんじゃって・・・」
「ああ、落としていたのか。うん、まあ間違うことは誰にだってあるのだ。だけど・・・次やったらちょっと怒らなければならないかもしれないのだ。」
苺瑠はやや機嫌を悪くして相談室から出て行った。
「あの能力が出ちゃったか、立屋敷さんに後で謝らないと・・・次は生泉さんか。この子結構言い回しきついんだよね。」
苺瑠が出て行ってしばらくすると、相談室の扉が開き愛麗が入ってきた。
「串町先生呼ばれたので来ましたけど・・・苺瑠ちょっと機嫌悪そうだったけど何かあったんですか?」
「いや、なんでもないよ。生泉さんお疲れ様。それじゃ、生徒調査を始めるからそこの椅子に座ってね。」
「分かりました。」
愛麗は特に疑問を持つこともなく、椅子に座った。
「早速、聞いていきたいんだけど生泉さんは夢とか目標とかある?」
「あたしの目標か・・・ジオラマ作家かな?」
「ジオラマってあの町とかを再現した模型の事?」
「あたしそれ小さいころから作ってて大会とかも出ているんです。これが実際に大会に出した時の写真です。」
愛麗は実際に作ったジオラマの写真を串町先生に見せた。
「これ1人で作ったの?すごいじゃない!」
「あたしの祖父がおもちゃ屋の経営やってるんです・・・その影響で興味持って。」
「他の作品もいつか見せてもらいたいな。あれ?だけど生泉さんの家の家業ってバイク屋さんじゃなかったっけ?」
「あっちは生泉家の本筋である祖母がやってるんです。バイクにもそれなりには対応できますけどあたしはジオラマの方が好きなんで。」
「・・・生泉さんってご両親はいないの?」
「いるにはいるんですけど。聞きますか?」
「うん、話せる範囲でいいから聞かせてもらえるかな。」
「母は物事を深く考えない人なんです。あたしたちの事や未来のことを考えることもなくただ可愛い子供が欲しいっていう理由で私生児としてあたしたちを産んだんだそうです。そのせいであたしたちを育てられなくなって里親に出されて・・・あたしはそこで虐待まがいの育てられ方をされたんです。祖父母はすぐにあたしを引き取って、母をものすごく怒ったらしいんですけど・・・今はあたしたちに会わないっていう条件でバイク屋の方の騎ノ風市でない場所の支店で仕事しているらしいです。父の事は・・・ちょっと話せないです。」
「大変だったんだね・・・」
「いや、でも祖父母がいい人たちですし、凛世たちもいるから昔よりは楽しく暮らせてますよ。変なのに絡まれることも多いけど・・・」
「うん。生泉さんを見ていると幸せそうだなって感じるよ。」
「それと、あたし女の子のキャラクターにも興味あって、Webサイトで小説書いたり軽い落書きをしてるんです。こんな感じで・・・」
愛麗はそういうと、スマホで自分で書いている絵と小説を串町先生に見せた。
「へぇ、上手だね!こういう文章の使い方いいと思うし、生泉さんの絵のタッチ好きかも。」
「奈摘に比べればまだまだだし、ジオラマの方に熱中することが多いからあまり描かないんですけどね。こっちの方もジオラマ作りつつ出来ていったらいいなと考えてるんです。」
「私はどっちを選んだとしても生泉さんの目標を応援したいな。」
「・・・そう言われたの初めてなので嬉しいですね。なかなか理解してくれない人も多いので。」
「一応世界を回って色々なものを見てきたんだから、それぐらい理解できるよ。生泉さん、ジオラマや女の子キャラ好きなんでしょ?」
「そうですね・・・好きだからこそやっているんだと思います。」
「それなら自分の気持ちに正直になろうよ。生泉さんを否定する人がいたら言ってね。私が味方するから!」
「ありがとうございます。あたしの好きな事に関する授業を取りつつこれからも続けていこうと思います・・・」
「うん、それでこそこの学校の生徒だよ。それと何か学校生活で困ったことはない?」
「特にありません。この学校は平和でいい所ですから。」
「それならよかった。今日の事は鮫川先生にしっかりと報告しておくから心配しないでね。」
「ありがとうございます。では、失礼いたします。」
愛麗は椅子から立ち上がり相談室を出ようとする。串町先生は愛麗の背中に糸くずがついているのを見つけた。
「(あ・・・生泉さんの服に糸くずついている)生泉さん、ちょっと待って・・・あわっ!」
「え?」
愛麗の服についている糸くずを取ろうとした串町先生は椅子から立つが滑ってしまい、呼ばれて振り返った愛麗の胸の谷間に顔をうずめる形になってしまう。
「・・・・・」
「(ああもうどうすれば、このまま生泉さんのお洋服脱がせておっぱい揉んで気持ちよくさせて許して貰うとか・・・いや生泉さんのニットもオーバーオールも脱がしにくそうだし、ってか私なんでこんなことしか思いつかないのよー!もういいや素直に説明しよう。)」
なお、串町先生がこのことを考えていた時間は約2秒である。
「あ、生泉さんこれはわざとじゃなくてね・・・生泉さんの服の糸くずを取ろうとしただけで・・・」
「先生何するんですか!!!変態!!!」
愛麗は胸を隠す姿勢を取り、怒鳴り声を挙げて部屋から出て行った。
「生泉さんまで怒らせちゃった・・・もうやだこの能力・・・」
次の日。鮫川先生はまだ出張中なので串町先生が朝の連絡を伝えに来ていた。
「朝の連絡はこれで終わります。その前にみんなに聞いてほしいことがあるんだけどいいかな。特に生泉さんと立屋敷さんに。」
「何よ。あたしの胸にダイブしておいてよく話しかけられるわね。」
「我はスパッツに顔を突っ込まれたのだぁ・・・」
「愛麗の胸に飛び込んだってどういうことか説明してください先生?」
「いっちゃんのスパッツに顔を突っ込んだって・・・」
「それって変態じゃない・・・」
「串ちゃん先生、教師だからって生徒襲ったりしたらだめじゃん。」
愛麗と苺瑠の言葉を聞いて騒ぎ経つ生徒たち。串町先生は騒ぎ立てる生徒たちに向かって自分の症状を訴えた。
「違うの・・・私、ラッキースケベ症候群っていう呪いがあるの!!!」
串町先生がそう叫んだ瞬間、教室が静まり返った。
「ボクも見たことあるけど、ラッキースケベって本来は漫画とかで男主人公が運よくお色気シーンに遭遇する奴だよね・・・」
「少年漫画のロマンですわね。わたくしは嫌いですけど。」
「漫画だけの話だろあれは・・・」
「症候群ってことは、意図的にそうなってしまうみたいな感じなのかなぁ?」
「陽姫ちゃんそれをいうなら意図的や無くて無意識のうちやと思うで。」
「みんなまず話を聞いて。私が世界を旅している最中にとある村に立ち寄ったの。そこで寝ている間に怪しい呪いをかけられて・・・次の日からやたらと女性に対してそういう場面に遭遇するようになっちゃったの。」
「つまり、串町先生は呪いをかけられただけの被害者なのですわね。」
「だけど・・・そんな呪いがある場所に泊まる先生も悪いと思う・・・」
「神宿、占いやってるあんたならそういう呪いについて何かしらないわけ?」
「私だってラッキースケベの呪いなんて聞いたこともないよ・・・」
「(うう・・・まだ就任してまもないのに皆を困らせちゃってる・・・迷惑かけちゃうし辞めようかな・・・)」
串町先生が弱気にそう思ってしまった瞬間、愛麗が机をたたいて立ち上がり無言で睨みつけてくる。
「・・・」
「どうしたの生泉さん・・・」
「串町先生、今辞めようかなって心の中で考えたでしょ?」
「・・・なんでわかるの?」
「この状況で不安そうな顔してればそれぐらいわかるわよ。」
「だって、このままだったら貴方たちに迷惑かけちゃうし・・・」
「それならあたしたちも協力してその呪いに対抗できる方法探すわよ!」
「愛麗、安請け合いは良くないですよ・・・」
「別に安請け合いじゃないわ。串町先生は目標や夢を語ったあたしのことを全然馬鹿にしなかった。若手でそれができるってこの学園の教師として優秀だと思うの。」
「我も、先生にはしっかりと向き合ってもらったのだ・・・それに比べれば我はなんて小さいことに固執していたのだろう・・・」
「わざとやったんじゃないっていうなら胸に飛び込むぐらい許すわよ・・・だから簡単に辞めるなんて言わないで!」
「先生心配しなくても大丈夫なのだ!我らも一緒に呪いを解く方法考えるのだ!」
「生泉さん、立屋敷さん・・・」
「そうだね、」
「だな。元々アタシらにとって立派な教師になるために世界を旅したんだもんな。」
「そんな立派な人を見捨てるなんて考えられないもんねぇ。」
「呪いってウイルスを取り除けるワクチンプログラムが必ずどこかにあるはずだし!」
「私もその呪いを解くことができる霊術がないか探してみますね。」
「暇があったらラッキースケベの呪いについて書かれていることがないか家の蔵書を漁ってみるわよ。」
皆それぞれが解決方法を提示する中、愛麗は座席を立つと教団にいる串町先生に近づき、こう言った。
「・・・先生があたしたちの味方でいてくれるならあたしたちも先生の味方でいるから。直接力になれなくてもこんな風にさ!」
「ありがとう生泉さん、他の子たちも・・・教師になったばかりだけど、こんなに素晴らしい生徒たちに出会えて良かったよ・・・」
串町先生はも受け入れてくれた愛麗たちの優しさを噛みしめたのだった・・・